野営車でいこう(VWT4版)

旧野営車エクスプローラ 2009〜2016年の記録

<span itemprop="headline">ダッチオーブンのある野営生活</span>




もう十年以上前のこの本には
ダッチオーブンの原点があって、
今読み返しても面白い。

日本にこの鉄鍋を普及させた
菊池仁志さんのカウボーイ体験には、
この道具の持っている原点があって、
ただ料理のためだけではなくて、
それ以上の存在理由がそこにあるように思う。

古いヨーロッパから伝わる鋳物鍋に
足を付けることで、カウボーイたちの
野営生活の必需品となったダッチオーブンが、
現代のアメリカで注目され、
そして今日本でも多くに人に
愛されるようになった背景には、
料理を科学したカタチの持っている
機能性以上に、そんなアウトドア生活の
原点を垣間見せてくれるからかもしれない。

彼らの生活を実際に見た訳では
ないけれども、映画で見たような
郷愁のようなもの、アウトドアを愛する人の永遠の憧れの断片を感じさせてくれる。

アメリカの国立公園などに行くと、いろんなオプショナルツアーがあって、
ホースバックライディングという馬にまたがって1、2泊のキャンプがあったりする。
日本だと、山野を馬で旅すれば、どこかの人里に行き当たるかもしれないけれど、
そのツアーのあったオレゴンでは見渡す限りの平原が地平線の彼方まで続いていた。
そんなところで大きな焚き火を囲んでダッチオーブンを使った料理をすることだって
できるかもしれない。残念ながら日本ではなかなか難しいけれど、
小さな焚き火台を使ってその気分の一端を感じることはできるのです。