東京出張で白金台にある都ホテルを定宿にするという話を以前から時々聞く。東京のホテルの中ではアクセスの悪さから敬遠されがちだが、昔から料金の割には部屋がゆったりしているし、また東京店がシェラトンという外資系グループになってから今回初めて訪れたのですが、落ち着いていい感じになっていた。
そのシェラトン都ホテルにある「四川」という中華レストランで会食する機会があった。コース料理で魚介類中心の何品かの後に出されたのが写真の豚肉と冬瓜の辛子煮。暖かいまま食べられるようにかなり大きなウオーマー付き深皿に盛られた一品。広い庭園に面したテーブル席で週末だったけれどあまり混んでいなかったので落ち着いたいい雰囲気でした。四川料理なのでピリ辛の料理も何点かあったが、上品な辛さでした。食後、地下のバーではいつもの泡盛を飲んでしまったが、熟成された濃厚なロン・サカパ・センテミリオ 23年のボトルが見えた。
ホテルの食事というのは、確かに間違いは少ないし、たまには名店もある。またパークハイアット以降、高層階にロビーがあるタワーホテルの眺望を生かしたレストランというのも多い。汐留のコンラッドにあるチャイニーズレストランは東京湾の花火が目の前に見えるとか、渋谷のセルリアンのバーも新宿方面の高層ビル群の夜景を見ながらお酒を飲めるとか、ニューオータニのビュッフェスタイルの回転レストラン「the sky」とか、日常的でない贅沢な空間がそこにはある。またお洒落な外資系ホテルは確かに東京に増え続けている。でも、今のこの景気でどうなのでしょうか。この都ホテルのレストランも以前はもっと多くの客で賑わっていたのかもしれない。
四川 ★★★☆☆
