白州蒸溜所見学を終えて、辿り着いたのは標高1400mの清里のランドマーク「清泉寮」。昔ブームになった清里もこの歳になってまで来るのは初めて。ならばと、ブームが去った今も70年の清里のリゾート開発の歴史そのものであるこの施設を最後の宿にしました。しかし来てみるとランドマークとなっている本館ではなく、新館に新しいフロントやレストランなどのホテルの主な機能は集約されていて、さらに温泉も併設されていました。
温泉に入った後、富士山の見えるなだらかな牧草地に陽が落ちていくゆっくりとした時間の中で、華美ではないけれどとても美味しいイタリアンを頂きました。メインを決めて、その料理ができるまではビュッフェというシステム。ドレッシングにしてもバーニャカウダのソースにしても、ひとつひとつがとても丁寧な手作りで、かなりレベルの高いビュッフェに仕上がっている。食事の後、外のデッキに出てみると、なだらかに広がる高原の静かなトワイライトタイムに浸れば、なんとも贅沢な悠久の時間が流れていくのでした…
