野営車でいこう(VWT4版)

旧野営車エクスプローラ 2009〜2016年の記録

大阪昭和宴会



一足先に会社を卒業した東京の先輩たちがわざわざ大阪まで来て、定年退職祝いの会をしてくれた。集合場所は中之島の入社の頃に社屋があった場所。最初の店は残念ながら今日参加できなかったUさんおすすめの千日前にある立ち食いの寿司屋「寿し壱番」(写真右上)。千日前通り裏の迷路のような細い路地にあるディープな地帯。その佇まいを見て、全員一瞬不安になったが、一皿目から納得。小降りで緩め、見た目より中身で勝負、これが大阪の味。寿司では珍しいのどぐろもうなぎの白焼きも光り物もうまい。最後におっちゃんの勧めてくれた赤エビは絶品。


ミナミで大満足の後、次の店はまたキタに戻り、旧関テレ前にある懐かしビートルズの「キャバーンクラブ」へ。みんな音楽好きだし一緒にバンドもやっていた仲間、この店も十年ぶりくらいだ。今日のビートルズコピーバンドの1回目のステージは「HELP」の美しいハーモニーから始まった。♩♫ワインを飲みながら4ステージくらい楽しんで、本日のメインである新地のジンライムの店「バー瀧
」へ。移り変わりの激しい北新地で40年やってる店ってそんなにあるもんじゃない。早速注文したのは名物「カンカン」(写真下)。古いジュークボックスからカスケーズの「悲しき雨音」が流れて、みんなが大阪勤務だった昭和にフラッシュバックする。


お店はそろそろ閉店、ということならば、このあたりであの頃から変わらない昭和の店という選択肢に適う店は一口餃子の「天平」(写真左上)しかない。こんな遅い時間帯に来たのは初めて。珍しく今日はおばちゃんがいる。ちょっとやせたけど相変わらず元気。小皿に醤油を入れようとすると「そこでストップ!酢を多めに入れなあかんよ」。わかってるのにしっかり注意された。でもこのおばちゃんがこの大阪一口餃子の創始者なんやからエラい!昔、おばちゃんから、小さいのは自分の手に合わせて作ったからやねん、と聞いた記憶がある。昭和30年創業ということは自分が6歳のとき、もう54年なんだ…。さっきの「瀧」もこの「天平」も息子さんがしっかり後を継いで大阪の味を守っているのは頼もしい。


大阪ミナミとキタを飛び回って楽しんだ盛り沢山の今日の会もあっという間に終わった。昔から遊びには努力を惜しまない素晴らしい仲間に感謝!お祝いの切子ロックグラス、キャンピングカーで大切に使わせてもらいます。