野営車でいこう(VWT4版)

旧野営車エクスプローラ 2009〜2016年の記録

エンブレム問題に見える怖さ

 
 
 オリンピックのエンブレムが採用中止になってそれが収まるかと思っていましたが、いまだにテレビやネット上では毎日新たなネタが次々に出てきています。今朝のネットニュースに、この前リニューアルしたグーグルのロゴの話がネタになっていました。タイトルは「Googleの新アイコンは何かがおかしい、よく見ると気づく意図的なデザインの破綻」。新しくなったグーグルのロゴに気がついた人には、ちょっとキャッチーなタイトルです。あのエンブレム問題でロゴデザインというのがみんなの関心事となっているいまの日本。
 
 
 でもその記事を読むと何かおかしい。思わずフェイスブックにアップしたのが次の通り…
なんなのでしょうね、この勝ち誇ったような素人のもっともらしい記事がネットニュースに出るのは。これは「破綻」ではなく「計算」もしくは「感性」だと思いますが、そんなことよりも、とにかく先に見つけて、次のターゲットにして楽しもうとする・・嫌な時代になったものですね・・・」
 一応自分も含めて周りにはプロもいる中で、いいね!の賛同がありましたが、夜中にこのネットニュースの記事を読んで思わずマックを立ち上げてわざわざフェイスブックにアップしたのは、いまのこんな状況を憂いたからです。
 
 
 
 
 
 一方、以前記事になって最近また取り上げられているアップルのリンゴマーク。そこに取り入れられた黄金比を絶賛する記事は万人には受け入れやすい説得力があり、デザインにはそんな理論的一面もあります。しかし、それでは説明できない感性や計算もロゴデザインには必要です。
 それは人間の目は正確でもありますが、錯視など誤解を生みやすい性質も持っているからです。本来はまっすぐなものが歪んで見えたり、その逆もあり、そんな経験あると思います。そういう不確実な人の目にいかに美しく映るかを計算するのもデザインのテクニックです。グーグルの新しいロゴへの批判でまずそんなことを感じ、「『破綻』ではなく『計算』もしくは『感性』だと思います」と書きました。
 
 
 最近のネット社会が怖いのはターゲットを見つけると寄ってたかって攻撃していく物凄い力です。何かを見つけて集団で攻撃するいじめの構造。そこには真実も誤解も勘違いも一緒くたに渦巻いています。誰もが発信できる時代、渦の中に入ってしまわないように気をつけないといけないです。