野営車でいこう(VWT4版)

旧野営車エクスプローラ 2009〜2016年の記録

<span itemprop="headline">映画祭で「KANO」を観て</span>


かみさんから映画祭のチケットをもらって行ってきた。
昨日から始まった「大阪アジアン映画祭」、そのオープニングを飾る台湾映画「KANO」。台湾では先月から公開され、大ヒットしているらしい。かみさんはそのイベントでは別の映画を見るので、その台湾映画はパスするという。解説を読んでみるとちょっと興味深い内容だったので一人で行くことにした。
「日本統治下の台湾、地元の学校の野球部に日本から鬼コーチがやってきた。無名の弱小チームが台湾代表として甲子園優勝を目指す奮闘を描いた熱血青春群像劇」実話に基づいて映画化したというこの解説を読んだ段階で、すでに感動的な話への期待感があった。


最初の舞台挨拶では、コーチ役の永瀬正敏さんやその妻を演じる坂井真紀さんや多くの日台の球児役の役者さん、監督、プロデューサーなどが一同に揃った。
日本公開の予定もあるのでここで詳細を書くのは控えますが、3時間の作品を見終わった後には、その期待は裏切られることなく、再び登場した球児役の役者さんたちや監督さんらに会場はスタンディングオベーションと大きな拍手に包まれた。主役の永瀬さん演じるコーチ役が、静かに闘志を燃やす侍のようでもあり、球児たちを見守る父のようでもあり、とても印象に残った。観客席には実際のコーチだった先生のお孫さんも招待されていて、そのご家族にも暖かい拍手が贈られ、そこには不思議な作品との共有感もあった。
長時間の映画だったので、劇場を出る頃はもう11時頃になっていたが出口では役者さんが一列に並んでお客さんを見送り一人ひとりに握手。感動の余韻が続いた。


台湾の人は日本に対して好意的だとか、お年寄りはほとんど日本語が話せるとか聞くが、この日本統治時代の台湾を描いた映画を見ているとそういうことが実感としてわかるし、台湾で大ヒットしていることも想像できる。これからひょっとしたら台湾からの甲子園球場見学ツアーというのが人気になるんじゃないかとも思った(^^)