野営車でいこう(VWT4版)

旧野営車エクスプローラ 2009〜2016年の記録

旅先でのガス充填で思う

 
 今回のガス圧事故のことで、ふと思い出すのは今年4月、初めて旅先でのガスの充填をした時のこと。
 
 普段は、自宅から比較的近い燃料を扱う小さなクリーニング店で、いつもは火曜に空ボンベを持ち込むと木曜に満タンにしたものを取りに行くという具合。その場で、すぐに充填してくれるような大型店はなかなか見つからない。電話をしてもほとんどが断られる。
 
 しかし、長期キャラバンの時、旅先で充填をしたいこともあるかと思い、その方法については機会を伺っていた。ところが、たまたま実家でガスがなくなったので、ネットで探した付近の会社に順に電話をしていくと、珍しく充填してくれる会社が見つかった。車でも20分くらいの距離です。
 
 早速、キャンピングカーで出かけると、広い敷地にある事務所で待つこと15分くらい、充填を完了して精算する時に書類をもらいました。今まで、自宅近くで充填をしてもらっても、こんな書類をもらったことはありません。
 
 改めてその書類を見ると、ガス圧調整器(レギュレーター)の圧力とその判定を記入する箇所がある。しかし、特に測定した痕跡はなし。しかし、書類には他にもいろいろと調査の結果が書いてあり、その時は対応が丁寧だという印象を受けました。
 
 しかしながら、この時すでにガス圧がMAXの可能性が大きく、そうなると、この書類は形だけのもの、どの程度チェックしたかも怪しくなります。現に数値は未記入です。
 
 裏面をよく読むと、基本的にはレギュレーターとボンベを同時に持ち込み充填する必要があると書いてあります。ボンベが何年に一度検査があるように、レギュレーターも実はガス会社の管理下にあるということ。しかし、普段はそのように持ち込むことはなく、ボンベだけ預けることが多いですよね。
 
 書類に基づく本来の方法は確かに面倒だけれども、何か事故があったときには責任の所在が明確になり、調査員の名前まで明記されていることはガス会社として、責任のリスクを負うことになります。自宅周辺で即日充填してくれるガス会社を電話で探しても、ほぼ断られるので今のところ皆無。ガス会社と契約している小さな燃料店にお世話になるしかない状態なのは、曖昧なままの現在のキャンピングカーのLPガス事情を反映しているのでしょう。
 
 本来、ボンベや調整器などはガス会社から借り受け、ガス会社の管理下に置かれた家庭用のLPガス(メーター売り)とは違って、キャンピングカーでのLPガスの使用(質量販売)に関しては、今まで様々な問題を抱えながらも現実的にはオーナーの管理が暗黙のうちに容認されています。
 
 今回のようなガス圧の事故があると、凶器となるLPガスの知識と管理の重要性を感じます。実際に車両火災になってしまったケースのサイトの記事などを読むと改めてその怖さがわかります。自分や家族、さらには周辺までも巻き込まないよう、自己責任の重さを肝に銘じることですね。