野営車でいこう(VWT4版)

旧野営車エクスプローラ 2009〜2016年の記録

最近T4キャンパーに思うこと

 
私はデジタルディバイスなどの新しいモノ好きなので、たまに変なモノにも遭遇します。
まだデジタルカメラが世の中に出始めた頃、アップル初のデジカメを持っていました。1994年にマック専用カメラとして発売されたQuickTake100。今から思うとあまりにも非力な玩具のようなもので、今やどこにいったかもわからないので残念ながらその写真はありませんが、それは双眼鏡のようなカタチをしていて、両手で双眼鏡を覗くようなスタイルで写真を撮るものでした。翌年、カシオQV-10が発売、その後97年アップルはデジカメから撤退します。
 
その頃、1995年は我が野営車T4キャンパー、イギリスAutohomes社製Explorer4が初期登録された年で、来年で20歳になります。チャーミングで愛すべきあのTYPE2キャンパーより、もう少し今に通じる快適性を併せ持ったT4の名作CLUBMANと同時期の英国製モーターキャラバンには何か惹きつけられるものがあります。さすがにいろいろとガタが来ていますが、最近つくづく思うのは逆に20年経っても元気なことです。天井のエアコンは音はうるさいけれどしっかり冷えるし、3ウェイ冷蔵庫も手入れをすればそれなりに機能するし、FFヒーターやガスボイラー然りです。経年劣化でパーツが破損しても交換して使い続けられる。最新の製品の快適さや便利さには及ばずとも、20年働き続けていることに敬意を表したいと思うようになりました。それにこの7年間でいろんなトラブルにも対応できるサバイバル能力も鍛えられました(笑)
 
特に冷蔵庫に思うのは、LPガスの充填問題から最近12V冷蔵庫が標準となりつつある日本ですが、充填環境を整える努力をすれば、様々に変化していくキャンピングカーという特殊な使用シーンを考えると、電気だけでなくガスも使える3ウェイという選択肢はやはり理に叶っていると思います。ただ、そのために充填とメンテナンスという少しの努力は必要です。
 
一方最近の雑誌を見ると国産キャンカーの目を見張るような進化があります。特にキャンカーの一番の弱点である夏の暑さ対策のために、バッテリーとソーラーで強化して家庭用エアコンが普通に使えるようにしたり、貨物トラック用の24Vエアコンを採用したキャブコンも現れたりと、日本の車中泊の実情に合ったコーチビルダーの努力にちょっと心を動かされたりもします。
 
快適性を求めてキャンカーが益々日常の生活の延長線のストレスの少ない移動生活の道具となる一方、古い希少車は便利さや快適さは劣り些か手間のかかることを強要される道具ではありますが、それは背中合わせのサバイバルの楽しさでもあります。負け惜しみに聞こえるかもしれないですが(笑)、キャンピングカーという非日常的な時間と空間を楽しむために、まだしばらくは可能な限り走り続けていこうと思います (^^)
 
 
 

 

▲Auto-Sleepers CLUBMAN
“Home away from Home”(英BlackDog Publishing)より
 
 
 
 
メンテナンスのための野営車データ
□3ウェイ冷蔵庫
 Electrolux(Model:RM4237) →現在Dometicへ
□エアコン
 Electrolux(Model:CAL136.301) →現在Dometicへ
□ガスFFヒーター
 Carver(3000 S CarverHeater)
□ガスボイラー
 Carver(Cascade 2) →現在Trumaへ
□ガスレンジ
 Spinflo →現在Thetfordへ
□水回り器具(水栓、シャワー等)
 Whale
□12Vシステム
 Zig
□発電機
 Onan Microline 2800
 Fiamma(Elegance XL-S)