野営車でいこう(VWT4版)

旧野営車エクスプローラ 2009〜2016年の記録

雨に濡れるヒロイン

 
五月の日差しに照らされる日なら、バラは眩しく輝く華麗なヒロインです。ピンクのバラの花言葉は、美しい少女、上品、気品、温かい心、満足、一時の感銘、輝かしい、しとやか、愛を待つ…、そのヒロイン像が想像できそうです。
我が家のツルバラは植えてからもう何年になるでしょうか。こんなに立派に育つとは想像していませんでしたし、苗を買った時には白バラのつもりでした。玄関先の小さなフロントヤードのセンターに位置し、狭いながらも我が家のイングリッシュガーデンはブルー/パープル&ホワイトでまとめてあるので、そのセンターには白を配置したのでしたが、年々ピンクが強くなってきています。
 
イングリッシュガーデンは、フランス式庭園と異なり、植物ができるだけ自然に生えている雰囲気に重きを置きます。それぞれの花が主張するのでなく、さり気ない脇役や、多くのエキストラが回りを固めた中で、主役級のヒーロー、ヒロインが所々に、また季節によってその時々に咲き、1年かけてひとつの作品を作っていくのです。そのほとんどが宿根草なので、それは毎年いつまでも繰り返されていきます。その中で、このピンクのツルバラは間違いなく最大のヒロインです。今日も落ちそうな花びらの手入れをしていると、家の前を通行する車の速度が遅くなり、ゆっくりと花を楽しんでいってくれるのがその表情でわかります。
 
そして今日のように五月らしからぬ雨の一日。花びら一枚一枚に大きな雨滴が宿り、その風情は花言葉で言うと、しとやかさとか愛を待つというようなヒロインの可憐さを演出しているようにも見えてきます。…というわけで、今日は思いっきり乙女チックな話題でした(笑)