野営車でいこう(VWT4版)

旧野営車エクスプローラ 2009〜2016年の記録

<span itemprop="headline">ダッチオーブンであのフライドチキンを!</span>








ダッチオーブンを日本に紹介した菊池さんの最初の本の出版は1996年。序章にはカウボーイで体験したダッチオーブンのことが書いてありワクワクしながら読んだ記憶があります。

その本にはあのフライドチキンの話もちらっと出てきました。それから4年後の本にはもう少し詳しくカーネル・サンダースがフライドチキンを圧力鍋で揚げるという製法を生み出すきっかけになったダッチオーブン(以後DO)の話と菊池さんのレシピが書いてありました。あのふっくら、しっとり、外がカリッとした独特の唐揚げは圧をかけて揚げるからなんですね。

その後菊池さんの監修で出されたDOの本は何冊かありますが、どれにもフライドチキンのレシピがあって少しずつやり方は違いますが、試してみたことはありませんでした。




▶まずレシピをまとめる

やっと重い腰を上げてやってみようということで、ネット上で様々に工夫されているケンタッキー風フライドチキンの最新レシピをクリップしていきました。共通したポイントは、
・少ない油で蓋を閉めたままじっくりと、肉の中心に熱が通るまでふっくら揚げる
・その後は高温にしてカリッと揚げる
というものでしたが、スパイスや調味料に関しては十人十色という感じでした。

大きな紙に集めたレシピを書き出しておいて、想像力を張り巡らしながら平均的な数値を割り出し、いいとこ取りをしながら、一発本番勝負で臨みました。

ただ諸説あるスパイスに関しては、あるブロガーさんが使った市販の独自に開発されたケンタミックスパウダー」というのを知り、今回はそれを使ってみることにしました。








▶いざ本番!

キャンプサイトに設置されているステンレス製ミニキッチンに、ダッチオーブンとワンバーナーをセットしましたが、本番直前に雨がポツリ。危険なので急遽屋根のあるBBQ場に移動。レシピは以下のとおり。(雨は本降りにはならずそのときだけでしたw)

1.鶏の準備
鶏肉500gくらい(手羽元と胸肉のミックス)胸肉は適度に切り、手羽元と共にビニールに入れた薄い塩水(200CC+塩小さじ1)に15分ほど漬け込んで、味つけと肉を柔らかくする。

2.DOの準備
10インチのDOに油を1リッターほどと独自に多めに入れプレヒート(2センチ程度の少ない油でというレシピが多い)今回はキッチンDO本体にキャンプDOの蓋を使用(蓋から滴り防ぐため)

2.粉をまぶす
味を付けた鶏肉を玉子1と牛乳を混ぜた液にくぐらせケンタミックスをまぶして適温になった油で揚げる。






3.じっくり揚げる
ダッチオーブンは蓋をして160度の油で10分ほど揚げる。油は鍋の縁より8センチ以上は下にあること。蓋は開けないこと!蓋の隙間から蒸気が出てくる。






4.からっと揚げる
蓋を開けて鶏をひっくり返して強火にして180度程度で5分揚げて完成!





▶意外にも完食!

結構な量だったけれど、意外にももたれずに完食しました。以前KFCではショートニングを使っていたらしいけれど、トランス脂肪酸問題がありいまは植物油になっているそうだから、完食できたのが油のせいではないようです。

ほとんどのレシピが手羽元(ウイングスティック)を使っていますが、胸肉は柔らかくオススメです。

この謎の市販ミックスのスパイスはよかったです。ちょっとスナック感覚で食がすすむ感じです。

DOに並べて最初に10分揚げるときに鍋底に当たって少し焦げたのもありましたが、底網を敷いて揚げている人もいました。

ミックスだけでは味が頼りないという記事から下味に塩水を使いましたがこれも正解だったと思います。

キッチンDOの蓋の裏には、しっとり仕上げるためたくさんの突起から水分が滴り落ちるので、油に水は危険かと思い、突起のないキャンプDOの蓋を使いましたが、蓋を閉めているので杞憂だったようです(笑)

ただ、今回唯一問題だったのは火力~温度管理でした。
ワンバーナーの火力が弱く予定していた温度に達していなかったせいか、蓋を開けてから5分ではカラッと揚がらず、一旦油から引き上げて強火にして温度を上げ、二度揚げにしたらうまくいきました。そのあたりは臨機応変に。理想はツーバーナーですがかさばるのでカセットガスかな。炭火でできたら最高ですが火力調整に高度なテクニックが要りそうです。

味はかみさんにも大好評!また改良してどこかで挑戦したいです。