700年前から変わっていないこの風景。
羊毛の大マーケットだったこのコッツウォルズが
産業革命の機械化の後に忘れ去られ時代から取り残されていたのを
再発見したのはウイリアム・モリスでした。
この羊毛マーケットだったこの建物のある景色の存続は
その後ナショナルトラストに引き継がれ、イギリス人の心の故郷、憧れの地として
守り続けられています。
この景色を愛したモリスはこの川の対岸にある家に移り住み、
そして今は、B&Bとして残存するモリスハウスはバイブリーの静かな風景の中にありました。
イングリッシュガーデンに象徴される自然を自然のままに残していく
イギリス人の美意識の原点はこのモリスの運動によってイギリスだけでなく
日本の民芸運動などにも広がっていことになりましたが、
この700年前から変わらないこの景色がその原点であったことは感慨深いです。