野営車でいこう(VWT4版)

旧野営車エクスプローラ 2009〜2016年の記録

<span itemprop="headline">瓢亭の心遣い</span>





 柚子切りの夕霧そばで昔から有名な大阪お初天神にある「瓢亭」は、うどん圏の関西で昔から蕎麦好きの店として今も健在です。しかし、ここの蕎麦は東京人にはわりと不評です。江戸の粋からしたら、麺は柔らかい、量が多い、カレーそばがある、そして、この写真。店はお初天神の路地のしもたや風のいい味を出しているものの、さすが関西!久しぶりにここの独特のカレーそばを食べに来て、出されたのがこの三点セット(食べると暑くなるから団扇、鼻水が出てくるからティッシュ、カレーが飛び散るので手作りの前掛け)。ひょっとして、誰でもということじゃなくて、この体型と短パンにラガーシャツといういかにも暑がりな雰囲気が伝わったのかもしれないですが(笑)

 この日はまず熱い夕霧そば。生玉子をよく溶いて熱々のつゆで割ったものに柚子切りの蒸篭そばをちょっとつけます。冷たい蒸篭よりも熱い方が柚子の香りが強くて好みです。で、おかわりがカレーそば。深めの「お皿」に小海老と葱の入ったカレー、福神漬けも添えてある。スプーンで最後まで完食、さらに先ほどの三点セットがとても役に立ち、カレーそばを食べた!という満足感に浸れるのです。

 昔から会社の仲間とよく来てましたが、大体定番が、最初に夕霧か納豆そば(大根おろしが入っていて意外とあっさり)でおかわりがカレーとか鴨南蛮(鴨の質はかなり高く関西風薄味で絶品)。さらに空腹度が強い場合は親子とじ(鴨南蛮の玉子とじ)。食欲ないときは、お初(梅と長芋)とか花巻(全面海苔地獄)とか、でもほとんどこのようにおかわりをする食べ方が我々の間では一般的でした。しかも、ここのそばは量があるのでかなり満腹になります。そういうのも江戸の蕎麦文化からしたら邪道ですよね。でもまあ、ここは関西。たまにはいいですよ~

 追記:ただ、関西にも酒の肴も気が利いてる粋な東京風の蕎麦屋が都心から住宅街までどんどん増えてはいます。だから、逆にこの瓢亭は貴重な店になってる。

★★★☆☆
瓢亭
大阪市北区曽根崎2-2-7
06-6311-5040


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