野営車でいこう(VWT4版)

旧野営車エクスプローラ 2009〜2016年の記録

<span itemprop="headline">次の野営車のコンセプト</span>


 1995年イギリス生まれのT4キャンパーに出会ったのは8年半前。当時やっと偶然見つけたT4キャンパー。直線デザインのT4に、味のあるアルミパネルのシェル、FRPのバンクベッドと、いかにもキャンピングカーらしい一時代前の好みのスタイル。ノスタルジックキャンパーというイメージで家具などを揃えて楽しんできました。年齢を考えるとこのT4が最初で最後のモーターホームになるかもしれないと、今まで大事に乗ってきました。

 ところが突然の別れに、次の選択を急に迫られることになりました。これから十年間安心して満足感が持続できる、次の野営車に何が必要で何が不要か?…と、いろいろと自問しました。結論としては一言では言えないのですが、それは「コンパクト・上質・多目的」と考えるに至りました。

 まず最大の問題のサイズ、それはどこにでも気軽に行けるという多目的を目指すことと重なるのですが、6m未満からさらに限りなく短いもの、5.5m〜5m。そして十年間満足できる上質な機能性とインテリア性。当然今まで積んでいたものをそっくりはムリだから、ミニマムなキャラバンスタイルの装備は何か?という発想の切り替えも必要になります。

 その結果かみさんとも相談しながら選んだのは輸入車バンコン、その第一候補が、アドリアのツインです。

 先日の名古屋で実際に見てきましたが、かみさんは大変気に入ったようです。それもそのはず、アドリアの社長は女性なのだそうです。上質な内装もそうですが、我が家で重要視しているトイレについても、コンパクトな車体でも決して手を抜いていない。また随所に見られるディーテールへのこだわり。フロントガラスの蛇腹スクリーンや、サイドのスライドドアの網戸にしても、上質な機能美が感じられます。

 かなり以前の記事で、飛行機の機内の機能的なインテリアデザインは、新しいキャンピングカーのインテリアとして理想ではないかと書いたことがありましたが、このアドリア・ツインの「チタン」タイプの内装はまさにそれでした。

 最近のバンコン人気で国産車も多く市場に出回っていますが、下部収納式固定ベッドとトイレルームがある設定の車種が少なく、それを満たす欧州車バンコンで輸入されている車種も少ないので、選択肢はどうしても限られてきます。さて、いい出会いができるでしょうか。