野営車でいこう(VWT4版)

旧野営車エクスプローラ 2009〜2016年の記録

<span itemprop="headline">うっ!このライカの記念モデル</span>


ットニュースをチェックしていると、M型ライカ60周年記念モデル、ライカM Edition60(以下ライカ60)のことを書いた記事こちらを読んでいると、ちょっと今のデジカメのことを考えさせられた。

レンズとセットにすると230万ほど!。もうそれだけで緊張してしまいますが、実際に使ってみた記事を読むとそこにはデジカメに対するライカ伝統のMシリーズのひとつの答えが見える。



は、一体どんなカメラなんでしょう…

▶一番大きいことは、背面に液晶がない。その代わりにその部分にISO感度調整ダイヤルがついているからまるでフィルムカメラ風。

それに、ホワイトバランスとか画素数とかを選べない。保存されるのはRAWデータのみ。撮影後にRAW現像で細かな画質調整をする。

もちろんオートフォーカスはなく、ライカが得意とするレンジファインダー。ファインダーに写る二重の画像を合わせていくという昔ながらのやり方。ただこれって望遠レンズだと使いにくいし、構造的に最短撮影距離が長くなるからマクロができない。

SDカードのフォーマットができないから事前にパソコンや他のデジカメでしておく必要がある。

どうですか?なるほど限りなくフィルムカメラ風に作り上げてるってわかりますね。でもそれだけ機能を省いて高過ぎると思うのはファンじゃない(笑)真のライカファンはデジタルでも昔のように撮れるこんなMシリーズが欲しかったんだ!という声が聞こえてきそう。この記事の筆者も正にそれを望んでいたようでした。



ぁ、こんな高額なカメラは絶対に買えないですが、いや待てよ!ここには何だか忘れていたことを思い出させる大事なことが隠されてるんじゃないかな。昔からフィルムカメラをずっと使っていて、自分でも暗室で現像とかしていたあの頃のこと。

それは実際に使ってみた筆者が、図らずも実に楽しいと書いている。写真を撮ってから、現像ができた時のわくわくする楽しさって確かにありました。ライカがこの記念モデルを作るときに考えたのは、デジカメに液晶が必要なのか?という挑戦的な疑問。撮影するときには撮ることだけに集中すればいい。液晶でチェックしている間に大事なシャッターチャンスを逃しているかもしれない。それってすごくわかる。美しい朝日が登った瞬間、あれこれ調整しているうちにどんどん太陽は昇っていったとかあったっけ(笑)思えば結構デジタルに四苦八苦している。

極力便利な機能を省くかわりに、基本的な絞りリングとシャッター速度ダイヤルを使って、絞り優先AEやシャッター半押しのAEロックとか使い慣れた昔のカメラのように撮影に集中できる。もちろん、手ぶれ補正なんてないし、それに液晶で確認もできないから昔のように両肘をぴたっと体にくっつけてシャッターの瞬間には息を止めて、渾身の集中力で撮る。

それって自分のデジイチでも液晶のチェックをやめることはできる。撮影に集中して調整は後にする。そのためには劣化のないRAWデータで保存し、容量の多いSDカードを使う必要がありますが。

フィルムカメラに限りなく近づけたのこのライカのデジカメは世界600台限定だそうですが、そのストイックな存在はかなり魅力的。絶対に買えない罪なカメラですが(笑)





▲画像またはこちらをクリックすると動画再生します(音声あり)




★ライカMシリーズのおさらい(詳細はこちら
レンジファインダーカメラの名器ライカM3が生まれたのは1954年。そのレンジファインダーの精度がいいことで人気になったが、その当時29万という驚異的な高級機だった。その後、いくつもの名器を生んだがデジタル化は避けられず、ついにMシリーズ初のデジタルカメラM8は2006年に発売された。(それ以前からコンデジでは既に日本メーカーのOEMによるライカは存在する)デジタルになったMシリーズも更新を続け、2012年にはその名もライカMという(数字が付かない)デジタルの集大成で初めてムービーも撮れるようになった。これは結構売れたらしいけれど、記事の筆者はライカがそこまで多機能化するのかと嘆いた。そして満を持してこの60周年モデルM60が生まれた。