野営車でいこう(VWT4版)

旧野営車エクスプローラ 2009〜2016年の記録

<span itemprop="headline">コダックのスライド映写機カルーセル</span>



供の頃の遠い記憶にある親戚のスライド映写会。暗い部屋にみんなが集まり壁の大きなスクリーンに映し出された遠い街の風景。それは日常とは違うわくわくするような体験でした。



使っていた一眼レフを社会人になって紛失、その後日本で最初のオートフォーカスカメラ、キャノンの「オートボーイ」を購入しました。オートフォーカスは失敗がなくきれいに撮れたので、プライベートでも仕事でもよく使っていました。仕事用にポジフィルムを入れることもあり、気がついたら結構スライドが貯まっていました。

そんな時に購入したのが、このコダックのカルーセルと呼ばれるプロジェクターです。カルーセル(円形のフィルム収納ケース)は会社の映写機でも使えたので、自分のカルーセルを仕事で使うこともあったし、ホームパーティのイベントで映写会をすることもありました。

昔の映写機は1枚ずつスライドを入れ替えていましたが、長方形の箱型のタイプになって自動で入れ替えが可能となり、この100枚ほどスライドが入るドーナツ型のカルーセルは1枚あたりの映写秒数を設定すれば、エンドレスの自動映写が可能となりました。




しぶりに倉庫から取り出して、ホコリを払いコンセントに繋いでみるとファンも回らず壊れたかと思いました。ところが何回かスイッチをオン・オフを繰り返しているうちに、突然生き返ったようにファンが回り出し、ランプも点灯しました。ところが、スライドの上げ下げができなくなりました。

修理が出来るのかネットで探してみると、さすがに30年ほど前の商品でコダックは完全に撤退していましたが、デジタルカメラの修理サービス部門を小さな会社に委託していました。ダメ元で電話をしてみると、部品はないけれども手作業で治るかもわからないということでした。


















メラは今や完全にデジタルに変わり、フィルムは風前の灯です。フィルムの持つ表現力を残そうという写真家の活動もあるし、趣味でフィルムにこだわる人もいて現像は可能ですが、さすがにスライド映写を楽しむというのは過去の遺産。というか、いまやスマホに小さな専用プロジェクターを取り付ければ、キャンプで撮った写真を夜にはすぐに映写会できそうです(笑)