先週の11日、OPCの忘年会は東銀座の新潟料理店。店の隣にあるマガジンハウスの前で待ち合わせのためにひとりぶらぶらしていたら、なぜか古い喫茶店が筋向かいに見えたので、理由もなく引き寄せられるように店の階段の前に立っていました。
階段の横の壁には白いボードにジョン・レノンの文字が見えました。そうか、この店でヨーコと二人でお茶を飲んだんだ。東京や軽井沢、京都、湯の花温泉…ジョンが家族三人で過ごした日本での日々の軌跡はあちこちに伝え聞いています。その頃オープンしたばかりのこの喫茶店でふたりはいったいどんな会話をしていたんでしょうね。訪れた1979年というのは、あの名作『ダブル・ファンタジー』がリリースされる1年前。日本で過ごした家族との豊かな日々があの愛に溢れた名作を生んだのかもしれないです。
喫茶店の前でそのときのことを書いたパネルを見ながら、ふとフェイスブックに誰かが昨日がジョンの命日だったと書いていたことを思い出しました。素晴らしいアルバムで再出発した直後に銃弾に倒れたことはいまでも残念です。師走の街であの時の喪失感を思い出していました。
