野営車でいこう(VWT4版)

旧野営車エクスプローラ 2009〜2016年の記録

<span itemprop="headline">現代アート散歩</span>


先日東京で昼間ちょっと時間があったので、国立近代美術館に行ってきました。「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展 ヤゲオ財団コレクションより」という長いタイトルの特別展。台湾資本の財団のコレクションです。

かなり幅広いコレクションをテーマ別に紹介していましたが、杉本博司氏とアンドレアス・グルスキー氏の写真に再び会うことができました。多く作品が集められたコレクションですが、国立国際美術館(大阪中之島)で見たそれぞれの個展がとても印象的だったからです。

杉本博司氏はブルータスで特集もしたこともあって一時ハマった時がありました。建築家であり、写真家であり、エッセイもプロ並という多彩な方です。たまたまなのですが、先日東京で会ったある編集者から、某雑誌に杉本氏が毎月名前を伏せて料理の記事と写真を提供されている話を聞いて、益々気になるアーティストになっています、第一級の芸術家としてその軽やかな遊び心!今回出品されたなかでは「最後の晩餐」が印象的でした。

便器をそのまま作品にして世界を驚かせたマルセル・デュシャンが、現代美術の先駆けとなったように、そこには人を驚かせたい、心を揺さぶりたいという作者の熱い思い、説得するためのコンセプトがあり、それはクリエイティブという行為の原点ではないでしょうか。でも観る側としては単純に面白がったり、心を揺さぶられたり、現代美術は気軽に楽しんだらいいのでしょうね  (^^)