ビーチ・ボーイズのブライアン・ウイルソンがまた大きなサプライズをプレゼントしてくれた。新しいアルバムはガーシュインのカバー集。でも、今流行のカバーとは一味も二味も違う。まさに、ガーシュインとブライアントとの合作。全14曲の中で2曲はガーシュインの未完成曲に、なんとブライアンが加筆して完成させた曲。このアルバムを制作するにあたり100曲程の未完成曲から選んだそうだ。そんなことが許されるのは、ブライアンの偉大な才能と今までの努力の結果である多くの名作が今でも輝きを失わないからだと思う。あの名曲「サーフズ・アップ」を亡きエプスタインが絶賛したように、絶えずポップミュージックの可能性を高い頂きに置く夢を捨てなかった彼が、今歳を重ねて、いい感じで肩の力も抜けて、優しさに溢れたチャーミングなアルバムを完成させた。そんなことを考えていくと、もしジョン・レノンだったらどんなアルバムを創っていたんだろうかと夢をみたくなりますね・・・
