一時流行ったNew Ageという音楽のジャンルは、今はAnbient(環境)というらしい。
このアンビエントはクラシック、エレクトロニック、イージーリスニング、ニューエージ、ラウンジミュージックなどを含んだBGMとして生活に溶け込んだリラックスできる癒し系音楽全般を指す。
そして、その考え方を既に1920年に作品にしたのがあのフランスの奇異な作曲家、エリック・サティ。
彼が発表した「家具の音楽 Furniture Music」は、意識的に聴かれることのない目的で作った作品であり、その思想の具現化でもあった。サティの音楽はそのタイトルの面白さだけでなく、その背景の思想そのものが、かなり先進的だったから、今も色あせない。
思えば、学生のときに作ったアニメーションのBGMに
当時流行っていたブラッド・スエット&ティアーズの
アルバムの曲を使ったけど、その曲がサティの「ジムノペディ」
だったことは後からわかった。