Mジャクソンの映画を観て圧倒された。彼の溢れるようなクリエーティビティ、頭の中に最終型が完全にイメージできている。並外れた声と歌唱力がありながら、スタッフに対する謙虚さとその心配り。モチベーションの高さ。オーディエンスに伝えたい真の意味とそれが根ざす人生観。そして、クリエーティブな人たちに共通の、ただ人を驚かせたいという純粋で愛すべき子供っぽさ。それはライブではなく、まさにメイキング映像だったから、天才MJが「KING OF POPS」と言われる意味の圧倒的な説得力を感じた。そして同時に、実際のライブに結実する前に逝ってしまったから余計に想像力は膨らんでいくのかもしれない、と思った。
今のCGだったらできると思うのですが、最終型のライブを生の映像を使いながらCGで創って、武道館とか大阪城ホールとかで上映して欲しいと単純に思いました。多分、イギリス公演の成功の後、ワールドツアーで相当なビッグマネーが動いたと思う。それだけの成功を想像するに十分なパワーをもらった映画だった。
Mジャクソンの今の成功のきっかけはクインシー・ジョーンズがプロデュースした写真の「OFF THE WALL」（ちょっと映像処理してます）で、今でも好きなアルバムだけれど、「スリラー」の大成功以降、その大プロデューサーの陰が全く見えないというのが、いつも疑問に思ってるのですが、舞台裏にはいろいろあるのでしょうね…。
