野営車でいこう(VWT4版)

旧野営車エクスプローラ 2009〜2016年の記録

<span itemprop="headline">iPhone6とAppleWatchに思う</span>



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先日、iPhone6Apple Watchの発表があった。今まで散々情報がリークされていたのでそれほどの驚きはなく、やはりジョブスが元気だった頃のサプライズもなく、手堅く良質な製品に仕上げているという守りの姿勢に落胆するアップルファンもいて、直近のアップルファンへのアンケートでも新しいiPhone6は買わないという人も意外にも多かった。

さてiOS8搭載のiPhone6が一番変わったのが画面サイズ。今までジョブスが守ってきた手に合う横幅のジャストサイズを初めて破り大きくなった。時代の趨勢とは言え、サムスンなど他社の大スクリーンディバイスを、手に馴染まないからと敬遠するiPhoneファンは多い。今回、少し大きくした4.7インチとスマホ最大の5.5インチと2種類製品化したのも世界シェアを取り戻したいという守りの戦略のようにも感じる。

しかし画面を大きくした反面、最も薄くて軽い製品に仕上げたのはすばらしい。重量は他社製品が5オンス前後(1オンス=28g)なのに対して、ぎりぎり3オンス内に収めているし(113g)、厚さも各社0.3インチ以上だけれど、0.28インチに抑えている。画面が少し大きくなった分、薄くして手に馴染ませるようにしたのは立派。

他にも待望の128GBのストレージ容量のタイプが用意されたり、モーションコンプレッサーには、従来の加速度センサー、コンパス、ジャイロスコープの他に新しく気圧計が搭載された。さらに、やっとNFCが搭載されたことにより、いよいよおサイフケータイのような決済機能などへの展開がこれから期待される。しかしながら今回欲しくなるような飛び抜けたサムシングは残念ながら特にない。



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そこで期待されるのはもうひとつのAppleWatchだ。すでに全商品がアップルのサイトで紹介されている。この前までネット上では iWatchと呼ばれ、かなり先鋭的なデザインもアップされていたが、フタを開けてみると実に手堅いデザインになっていた。これはやはりすべての人の手にこれから腕時計に代わるものとして、いやそれ以上にウエアラブルなディバイスとして大きなマーケットを作ろうとしている本気が感じられる。決してガジェットにはしないぞ、という意気込みがそのデザインに表れている。

ただアップルの腕時計型端末のリリースがサムスンソニーの後になったことで、iPhoneの輝かしいスタートの時のことを考えると残念だけれど、しかし完成度を高めるために細部のディーテールや使い勝手をじっくり研究して完成させたことは、様々なデザインバリエーションを用意していることからもよくわかる。ウエアラブル端末という発想がMITで生まれてもう20年以上が経過するが、この魅力的なディバイスを見ていると、四半世紀を超えてやっとウエアラブルの概念が現実のものとしてやって来たと感慨深い。わざわざAppleという社名を商品名に入れたことへの思いも伝わってくる。

ただ、操作性はまだ使ってみないとわからないことも多いけれど、腕と接する部分に各種のセンサーが配置されていて様々な体の情報が取り込めるようになるだろうし、iPhoneiPadなどと共有させると活躍することも想像できる。来年の発売を第一歩にこれからちょっと楽しみなディバイスになりそうだ。