野営車でいこう(VWT4版)

旧野営車エクスプローラ 2009〜2016年の記録

<span itemprop="headline">私のブラックホール</span>



私の周辺にはブラックホールが時々出現する。それは困ったことに頻繁に複数起こることもあれば、突然うまく消えてくれることもあるが、逆にずっとどこかに居座りつづけることもある厄介な代物だ。

とにかくそれはいつも突然やってくる。財布やキーのように重要なものだったり、ちょっとした日用品だったりいろいろだけれど、一瞬でブラックホールに消えて遺失物となる。気が付くのがほんの数分後のときもあれば、数日経ってからのこともある。

とくに厄介だったのは単身赴任で毎週東京と大阪を往復していた時。東京でなくしたことに気がつき探して見つからなければ、週末に大阪に帰って探すことになるが、それでもなければまた東京に戻って探す…という具合で捜索は数週間続くこともあった。

しかし確実に言えることは、解決する方法は早期発見に尽きる。それは遺失した時の前後の行動を辿って冷静に判断するためには早いほうが記憶が正確だからだ。

また遺失パターンには2つある。ひとつは急いで何か行動している時、ついうっかり遺失品を無意識にどこかに置き忘れる。もうひとつは、何かの拍子に遺失品がポケットや鞄、デスクなどから滑り落ち思いもかけない所に消えるというパターン。

以上のようなことを踏まえ、闇雲に探すことよりも冷静に順を追って推理すればブラックホールから脱却できる可能性は高くなる。以前、ブラックホールに消えたiPhoneを探し当てたことがある。今ならiCloudの「iPhoneを探す」ですぐにマップ上で探せるが、その時にはまだそのサービスがなかった。先ず遺失時間を特定し最後に使った後の行動を考えたが、ふと、ある駐車場で車を降りた時にコトッという変な音がして周辺をチェックしたことを思い出した。多分それが携帯を落した音に違いない!と推測。再びその立体駐車場に行き、停車していた場所の近くに車を停め、携帯に電話してみると大型のミニバンの下の方から自分のiPhoneの音!推理は的中したが出入りの多い駐車場でよく車に踏み潰されなかったものだと胸を撫で下ろした。

こんな捜索発見劇は今までいくつもあって、財布、キー、携帯、メガネ、自転車…とシリーズ化できそうなほど(笑)。もちろん未だに発見されずにブラックホールの奥深くどこか異次元の世界に行ってしまったものも多い。しかしもうすっかり忘れた頃に、家具の隙間や古い鞄や服のポケットから突然現れる時はちょっとうれしい。そう言えば、突然会社に電話がかかってきて落した鍵が見つかったこともあった。話が長くなりそうなのでこの話は次の機会にでも(^^)