野営車でいこう(VWT4版)

旧野営車エクスプローラ 2009〜2016年の記録

<span itemprop="headline">ポラロイドSX-70</span>





キャンピングカーのダイネットのコルクボードにお気に入り写真が1枚貼り付けてあります。アメリカの西海岸のキャンプ場かどこかで撮影したトラキャンの写真ですが、あまりキャンピングカーのことはまだよくわかってなかった頃だけれど、この一枚は自分の憧れの原点かもしれない。で、それを撮ったカメラがSX-70。このシリーズ2回目はポラロイドの名機SX-70です。

自分の持っているのは後期のオートフォーカスのソナー付きモデルなので、ちょっと頭でっかちなデザインですが、初代のソナーのない、アルミと革に覆われたシンプルなデザインは本当に美しかった。

1972年に生まれたこのカメラを最初に手にした時、板状の本体が一瞬で蛇腹一眼レフカメラになるメカに驚かされたものですが、このカメラが今でも革新的だと思うひとつがバッテリーです。このカメラはバッテリー交換が不要です。電源はフィルムパックに貼り付けてある薄いシート状のバッテリーから供給されます。フィルムパックを使い切って交換する度に電池も新しくなり、エコとは言えませんが実に合理的です。

驚いたことに、久しぶりに手にとってシャッターを押してみるとオートフォーカスが作動しました。最後にフィルムパックを挿入したのはもういつか覚えていないくらい昔のことですが、バッテリーもメカも健在!やはり、ここでも昔のアメリカの商品はヘビーデューティだったと再確認させられました。

しかしフィルムはもうポラロイド社からは製造されていないので、ネットで調べるとインポシブル社という会社から発売されていて、今でも多くのSX-70愛好家がいることがわかります。ただ、そのフィルムは感光しやすいので特殊なカバーに入れて現像したほうがいいらしいです。8枚入りパックが2500円ほどしますから、1枚あたり300円以上とやはり高価なのは昔と変わらないですね。



▲本体の左の樹脂部分がソナー


▲ソナーの上に裏表10連のフラッシュを装着


▲恐るべし!フィルムパックは空だったけれどバッテリーはOK


▲セルフタイマーのアクセサリー


▲本体のシャッターに取り付ける、ゼンマイによる超アナログメカ