大きな一の鳥居をくぐると境内の前に広がる芝生と桜。この広場の参道の左側の芝生では有名な賀茂競馬(かもくらべうま)が毎年5月5日に開催される。
この神社の正式名称は賀茂別雷神社(かも わけ いかづち じんじゃ)。賀茂御祖神社(かも みおや じんじゃ・下鴨神社)と共にこの辺りを領地としていた賀茂氏の氏神を祀る神社で、賀茂神社と総称される。祭神は賀茂別雷大神 (かも わけ いかづち の おおかみ)、「別雷」は若々しい力に満ちた雷の神(若雷)ということから、神徳は厄除けの他に電機産業の守護神として、また京都の鬼門の守り神として今も建築関係からは方位除祈願として信仰されている。(参考:http://www.kamigamojinja.jp/index.html、平凡社・大人の地図帖「全国一の宮めぐり」、ウィキペディア)
広い境内に数多く点在する社にはそれぞれの神徳が記してある。近くで突然大きな二拍手が聞こえたので、その社の方を見るとひとり祈願している人がいた。近くに行ってみると、その社には建築の祈願の神徳が書いてあった。かなり忙しい建築関係の人なのか、その姿はすぐに見えなくなったが、その拍手の音には力がこもっていた。
神社を出て、沈む前の太陽は雲から見え隠れして肌寒い。賀茂川に出るとぱっと視界が開けて桜の並木道がどこまでも続いていた。まだ所用までは少し時間があるので、気持ちのいい河川敷の遊歩道を南に下って歩くことにした。
▲上賀茂神社の駐車場は広いがキャンカーが駐車できるかは未確認
▲グーグルのストリートビューで参拝できるが本殿手前まで
▲半木の道(なからぎのみち)は北大路橋~北山大橋間の散歩道、夜はライトアップ