クリス・ハートって知ってますか？ iTunesストアで2位になっていたのを見て、その名前を聞いたことがあるような気がしたのでクリックしてみると思い出した。そのミュージシャンは、外国人が日本語の曲を歌って競うテレビ番組の出演者だった。その番組は一度だけ見たことがあるが、次々に外国人が日本人以上に上手に日本語の曲を歌うので驚いた。しかも、ただ上手いだけじゃなく、歌詞の意味を理解した上で歌い込んでいるので、不思議な感動が伝わってきた。特にこのクリスさんは圧倒的な歌唱力と表現力でいつも優勝候補のようだったし、その説得力に聴かせるものがあった。
いうまでもなく黒人には圧倒的な声量とパワーがあり、最近の日本人は随分と歌の上手い人が多くなったとはいえ、やはりその民族的な身体能力としての歌唱力には負ける。さらにそこに繊細な表現力が加われば無敵だ！表現の幅は広がり、言葉がより心に響いてくる。５、６年前、スティービー・ワンダーのライブで改めてそのパワフルな歌唱力に圧倒されたことがあった。さいたまアリーナだったと思うが、ライブの途中で突然シークレットゲストが登場、ふたりでデュエットを始めた。そのゲストは当時「瞳を…」でヒットしていた日本人H.Kだったが、ステージのライブでは圧倒的な民族的歌唱力の差を感じたことを思いだす。
ということで、ダウンロードしてみました。このアルバム、CDショップでもかなり売れているらしい。最近日本のアニメ系の曲が世界でヒットし、由紀さおりの歌う昭和歌謡がイギリス人の手で世界ツアーしたことを考えると、案外、Jポップは日本人だけのものと思っていたけれど、これからクールジャパンに背中を押されて世界マーケットになるかもしれない？
まあ、そんなことはともかく、日本人でも歌いにくい曲の数々を見事に聴かせるカバーアルバムでした。
