土曜の夜、横浜中華街で食事ををすることになった。以前よく行ったサンフランシスコのチャイナタウンにあるワゴンサービスの飲茶店のイメージが未だに強烈にあって、事前にネットで調べてみたけれど、最近はどうやらそういうのは流行ってないようで、見つからなかった。（ワゴンサービスで有名だった広尾「香港ガーデン」も今はそのサービスはやってないそうだ）
横浜中華街でよく行ったのは中華粥専門の「謝甜記」、他に小さくていい店があったのだけれど名前がわからず、諦めて地元の人のおすすめの店をネットで調べたら、「聘珍楼」「菜香」「大珍樓」の三店が出たが、「大珍樓」だけが数日前に予約が取れた。
しかし少しはずれにあったその店に行ってみると、人通りも少なく何か怪しく寂しくイケてない雰囲気。店は人の気配がなく、蝋細工のメニュの見本も変色していて、美味そうな要素は何一つない。そういえば、あの書き込みは数年前のものだった。急遽、聘珍楼に戻り、とりあえずフロントに聞いてみたら、運良くすぐに席が取れた。高級店のイメージだった聘珍楼だが、メニューのコース料理はこの本店特選5000円台からあり、景気のせいなのか、中国の食材不信による中華街自体の人気の低下からくるものなのか、意外だった。上品な味付けとピアノ演奏の上質な雰囲気が、賑やかな中華街にいることを忘れさせてくれた。しかし、いい中華の店は都心にいろいろあるから、中華街ではもっとネイティブな雰囲気の店の方ががよかったかもしれない。
