野営車でいこう(VWT4版)

旧野営車エクスプローラ 2009〜2016年の記録

<span itemprop="headline">ビルボードライブ@ミッドタウン</span>



70年代にユーミンというアーチストが飯倉片町にあるキャンティに集まる最先端の人たちのエネルギーで誕生したように、あの「小阪忠」も当時の細野晴臣を中心としたティパンアレーやシュガーベイブ山下達郎などJポップの礎を築いた人たちのエネルギーで作られたんだと改めて思う。多分それは音楽性に加えて人間的な魅力のある「素材」に様々な才能が集まりコミュニティを作り、新しいものにチャレンジする時代のエネルギーが作らせたんだろうと思う。


久々に出した小阪忠のアルバムのライブツアーが東京や大阪のビルボードライブで展開され、初めてミッドタウンのそのお店に行ってきました。ブルーノートを以前経営していた阪神が母体だけに構造はそれによく似ていて、3階まである客席がステージを囲む構造は六本木の老舗スイートベイジルのような雰囲気でもある。ライブが始まってしばらくすると、ステージ正面の黒いカーテンが静かに開き、大きなガラス越しにTOKYOの夜景が広がった。下の方には、草なぎ君ですっかり有名になった夜の檜町公園。ステージでは新しいアルバムのフルメンバーがバックを支えて、ドラムは高橋幸宏。この日のシークレットゲストは曲も提供してるスキマスイッチ大橋卓弥松たか子。バックのメンバーの中ではサックスが一番聞かせた。全体的には新しい曲よりもやはり名盤「ほうろう」からの曲の方が自分としてはやはり盛り上がったが、でもいい曲は全部アルバムプロデューサーでもあった細野さん作なのですねえ。やはり天才!というか、当時の勢いを感じる。アンコールで演奏した「ほうろう」からの曲で、静かなブラスのデュエットから始まる「機関車」のアレンジがすごくよかったし、本人もこのアルバムはセルフカバーしたいとMCで言ってたからちょっと期待したい。