野営車でいこう(VWT4版)

旧野営車エクスプローラ 2009〜2016年の記録

<span itemprop="headline">35年ぶりの最新アルバム</span>






 このところ、2つの仕事が並行していてブログがお留守になってます(汗)それで、少し前に撮っていた写真をネタに書くことにしました。音楽ネタなので読んでいただけることは少ないとは思いますが、またまた、ビーチボーイズです!最近発売された50周年記念、しかも実に35年ぶりの最新アルバムのことです。

 先日、NHKの「ソングライターズ」で彼らの特集がオンエアされ、またアメリカから始まった世界ツアーは、8月に日本にも来ます。それら一連のプロモーションは、大人の感覚で見ると団塊世代マーケットを狙った世界戦略であり、少年の目で見ると、またあの頃の自分に戻れる至福の時を期待もできます。NHKでオンエアされたアメリカのツアーの映像には、ライブを楽しむそういう団塊世代のファンが映しだされていた。

 ビーチボーイズビートルズと決定的に違うのは、壊れた天才ブライアン・ウィルソンの存在。ビートルズは解散という破綻を迎えたが、ビーチボーイズは彼個人の破綻に終わった。その内面的な機微についての情報や著作物はいろいろな形で世に出た。そして時代と共に彼の存在感が大きくなり、神格化され、その頂点に達したのが、2001年NYで開催された伝説のトリビュートライブ。そして、今このアルバムには紛れもなく元気なブライアンがいた。やはりビーチボーイズとしてパフォームする彼が一番活き活きとしていることが、この35年ぶりのアルバムでわかる。

 ラジオは僕らにとっては神様からの贈り物だった、と最初の曲でアルバムは始まる。しかし最後には、もう夏は終わった、もうそれぞれの道に別れていく、という歌で締めくくられる。彼らの現実が赤裸々に表現されていて、それは心に沁みる心憎い演出でもある。少し痛々しかった「スマイル」に比べると、そこには大人になって気負いのないブライアンがいるように感じた。そんなアルバムを堪能している今日この頃です。